パワーポイント時短術まとめ!おまけは図形のデフォルト配色の設定法
PowerPointのスピードアップ、いままでの振り返り
それでは、これまでやってきたスピードアップの技をまとめておきましょう。
- 第1回 クイックアクセスツールバーによく使うコマンドを登録して
-コマンドへのアクセス時間を短縮 - 第2回 スライドマスターにベストなフォントと配色を設定して
-フォントと色の変更時間を短縮 - 第3回 スライドマスターで不要なマスタースライドを削除して
-マスタースライドの選択時間を短縮 - 第4回 スライドマスターによく使うレイアウトを新しく追加して
-レイアウト作成時間を短縮 - 第5回 スライドマスターをテンプレートとして保存して
-テンプレートをいつでも使えるようにする - 第6回 ホームページからコピー&ペーストで
-スライド作成時間を短縮 - 第7回 スポイトで色をコピー&ペーストして
-配色に迷う時間を短縮 - 第8回 書式のコピー&ペーストで
-個別の書式設定の作業を短縮
詳しくはそれぞれの回をごらんになってください。
今回はおまけとして関連するテクニックをご紹介していきます。
デフォルトの図形を好みのものにする(第2回&第8回の補足)
第2回の配色の設定で、デフォルトの図形の塗りつぶしの色は左から三番目(③)の色が適用されることを説明しました(図1)。新しく図形を挿入すると、図形の塗りつぶしの色は自動的に③の色で配置されます(図2)。
スライド全体の図形の塗りつぶしの色を一括で変更したい場合は、配色の設定の色③を変更すれば(厳密には一部は変更できないので、新しい配色に変更) 、すべての図形の色が強制的に変わります。これはこれで全体を変更するには便利なのですが、一部を変更することの方が圧倒的に多いと思います。
その場合は第8回でご紹介した「書式のコピー」を使います。実は新規に図形を挿入する場合は、もうひとつ別の方法があります。
例えば、図3のような図形の効果を設定した図形を新たに挿入する場合、図3の図形を選択し右クリックしてください。図4のようなメニューが開きます。下から3番目にある[規定の図形に設定]を選ぶと、それ以降はデフォルトの図形が設定した色に変わります。図形の効果も有効なので図3のような図形効果を設定した図形もデフォルトの図形として設定されます。挿入した図形はすべて、同じ効果が適用されています(図5) 。
別の図形を[規定の図形に設定]に設定するまで、デフォルトの図形は変わりませんので注意してください。状況によって[書式のコピー]と使い分けます。
一般的な企画提案書のレイアウト(第3回&第4回の補足)
第3~4回では不要なスライドマスターの削除と必要なスライドマスターを追加しました。ベースの部分だけでしたので、よく使われる企画提案書のバリエーションをご紹介しておきます。
図6は第5回でテンプレートとして保存したマスタースライドです。一番上の白をベースにデザイン追加して、さらに2つのスライドを追加したのが図7です。
基本的に下段の3つはほぼもとのままです。上段の3つを追加修正しています。それぞれを解説していきます。
企業ロゴとコピーライトを追加しています。表紙は企画提案書の顔になるので、大きくビジュアルを配置できるようにしています。企業ロゴはここと次の扉以外はノイズ情報になるので割愛しています。
話の切り替わりを明確にするために、扉のスライドをはさむと分かりやすくなります。本でいう章の切り替わりです。「ここからは、違う話ですよ」というメッセージになります。ちなみに真ん中の3色のバーはスポイトを使ってロゴの色をコピーしています(第7回参照)。
結論や提案のキーとなるビジュアルとメッセージだけを提示することで、インパクトを出します。ビジュアルを画面いっぱいに使用することで画面に広がりが生まれます。メッセージは他と差別化するために中央に揃えています。
企画提案書で一番使うスライドです。上段のヘッドラインと下段のボトムラインの間にテキスト、グラフ、図解、写真などのコンテンツを配置してメッセージを伝えます。詳しくは第4回をごらんください。
このスライドは、資料写真などを配置するときに使用します。白紙にテキストを配置しても良いのですがトップのテキストの位置を合わせる手間がはぶけます。
ビジュアルだけを配置するときに使用します。白紙なので、あとはご自由に。
通常、社内での企画提案書であれば、この6種類のマスタースライドで大方事足りてしまいます。社内に企画提案書のフォームやフレームがあるならば「扉スライド」にテキストを入力しておくもの良いでしょう。(競合分析、プロモーション戦略、スケジュールなど)
次回は最終回です
さて、パワポ一年生も次回が最終回になります。最終回では…次回のお楽しみということでまたお会いしましょう。