パワーポイントでここまでできる!図形の組み合わせでハロウィンに!
ジャック・オー・ランタンをパワポで作る
今回でパワポ一年生は最終回となります。最後は、今までとは趣を変えてPowerPointを使ってお絵描きをしてもらいます。もうすぐ、ハロウィンの時期なのでハロウィンをテーマのスライドを作ってみました。
次のスライドを見てください。一見、グラフィックソフトや素材集のイラストを使って作ったように見えますが、そうではありません。全てPowerPointだけで作っています。
ハロウィンといえば、かぼちゃのお化けジャック・オー・ランタンですね。PowerPointの図形を使ってジャック・オー・ランタンを作っていきます。図1をご覧ください。
上段の図形は全てPowerPointの図形の中にある形です。これらを下段の形に変形させ、それぞれの図形を組み合わせてジャック・オー・ランタンを作ります。6種類の図形と13のパーツだけでジャック・オー・ランタンは出来てしまいます。
図2をご覧ください。ジャック・オー・ランタンの設計図です。
コツは先にそれぞれのパーツを変形させるのではなく、重ねて組み合わせながらバランスを調整することです。[整列][グループ化][オブジェクトの並べ替え]等を適時使うと、作業がし易くなります。
目の角度や大きさ、口の形などはご自由にアレンジしてください。
ジャック・オー・ランタンをもっとカッコ良くする
ジャック・オー・ランタンができたら、バリエーションを追加してみましょう。
まずは、外側に太い輪郭を追加して立体感を出したものが図3です。一番後ろに輪郭を太くした同じ形の図形を配置しても同じことが可能です。
図4では、線の塗りをなしにして塗りをグラデーションにしたものと、目鼻口を白く、他は黒ベタ塗りにしてシルエットにしたものです。他のイラストに合わせて色々バリエーションが楽しめます。
図5は、冒頭のスライドで使用したジャック・オー・ランタンです。このジャック・オー・ランタンは塗りの部分が半透明になっています。そのために、元の図形の形が透けて見えないようにするために、[図形の書式] >[切り出し] と[和集合]を使って違う形のパーツにしています。半透明にすると、重ねた時にお化けっぽい感じが演出できます。(スライド参照)
コウモリは全て◯で出来ている
もう一つの定番キャラクターのコウモリは[円/楕円]の図形だけで出来ています。図6をご覧ください。この中にコウモリが見えるはずです。見えないという人は図7で確認してください。ほら、コウモリがいるでしょう。これらの円と楕円を[図形の書式設定]>[和集合][型抜き]を繰り返してコウモリを出現させてみてください。
仕上げに目をつければ、コウモリの完成です(図8)。
スライドの月と星はPowerPointの図形そのままを使用しています。フォントはCurlz MTというフォントです。フリーのフォントの中にはもっとハロウィンっぽものが色々ありますのでお好きなものを探してみてください。
このように、最近のPowerPointではちょっと頑張れば素材集並みのイラストが作れるようになりました。PowerPointで作ると、色の変更が自由にできて非常に便利です。拙著「 直感に刺さるプレゼンテーション 」(技術評論社刊) ではピクトグラムの作り方を紹介していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
次週からは、プレゼン妖怪が続々登場!
短い間でしたが、「パワポ一年生」にお付き合いいただきありがとうございました。
今回の「ジャック・オー・ランタン」と「コウモリ」を含むハロウィンスライドを付録としてご用意いたしました。
2015年10月末まで下記よりダウンロードできます。
http://prezendou.tokyo/contents.html
グループ化解除して自由にお使いいください。
まだまだ、お伝えしたいことはたくさんありますが、まずはこれまで…
さて、次週からは
世の中のダメなプレゼンテーションに潜む妖怪たちを落としていく
「こんなプレゼンやってはいけない・プレゼン百鬼夜行」
がスタートいたします。お楽しみに!