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もっとコワーキングしよう!〜コワーキング事始め(1)〜

もっとコワーキングしよう!〜コワーキング事始め(1)〜

コワーキングとは

コワーキング(Coworking)とは、

フリーランサーやスモールカンパニーの社員が、各自ノートパソコンを持ってある場所(コワーキングスペース)に集まり、それぞれ自分の仕事をしながらも、時に気軽に話し合ったり、勉強会で教え合ったり、あるいは情報やアイデアを交換するうちに協働パートナーとしてコラボを組んだりする(遂には、会社を興したりする)という、人とつながることが前提のワークスタイルとその場所のこと

を言います。

つまり、コワーキングスペースは、いわば働き学ぶ者のための「コミュニティ」としてフレキシブルに機能しており、従って、従来のシェアリングオフィスとは、まったく違う要件を満たす労働環境であると言えます。

その根底に流れる理念は、他者に対する「寄与・貢献(Contribution)」であり、そこには個々の事業者に不足しがちなリソースを互いに助けあうことで補完する目的があります。シェアリングエコノミーとも相通ずる思想です。

コワーキングの起源は諸説ありますが、2005年8月9日にサンフランシスコのエンジニアであるBrad Neuberg氏が、"Coworking"と銘打って友人ワーカーに参加を呼びかけたのがはしりと伝えられています。

ワークスペース内では通常フリーエントリーで好きな席につき、毎日利用する者もあれば週に数回、月に数日など、各自の仕事をする条件によって自由に選択できます。これはまた、利用するたびに新しい人と出会う可能性が高いということでもあります。(一部のスペースによっては時間利用または一日利用 ー 通常、ドロップインと言います ー のメニューがないところもあります。また、ドロップインでも事前に予約が必要なスペースもあります。)

< なお、日本にコワーキングが始まってから5年あまり、今や国内に約300カ所のコワーキングスペースがあると言われていますが、いまだしかるべき機関による正式な年次調査が行われているわけではなく、その実態はいささかおぼろげです。このへんは近くコワーキング協同組合があらためて各地のスペース情報をとりまとめてネット上に公開する予定です。

この稿では、いまだコワーキングスペースを利用したことがない方、利用しはじめたけれどもまだ使い方がよく判らない方に、もっとコワーキングを有効活用するためのちょっとしたコツをご紹介していきたいと思います。(コワーキングスペースを利用するワーカーのことを、ここでは個人、法人問わずコワーカーと呼ぶことにします)

まず、コワーキングで仲間を作ろう

前述のようにコワーキングスペースは、その仲間を作るのに最適な環境です。人は、よほどの能力者でない限りひとりで仕事を成し遂げることはできません。必ず、誰かの協力が必要です。コワーカーにとって、この協力者(=仲間)が多ければ多いほど、仕事がしやすいのは言うまでもありません。

コワーキングスペースでその仲間を作るきっかけを以下に挙げておきます。

(1)人に尋ねる

なにか判らないことがあれば、そばにいる人に訊く、尋ねる。あなたがプログラマーか、デザイナーかライターかはさておき、「うーん、困った、これ、どうするんだっけ?」というとき、ちょうど居合わせた他のコワーカーに「ちょっと、すみません、これどうするんでしたっけ?」と尋ねる。

は?と思うでしょうが、なにか判らないことがあれば人に訊く、訊かれた人は教えてあげる、判らなかったら一緒に調べてあげる、ちょっとしたことですが、これがコワーキングの基本理念である「寄与・貢献(Contribution)」です。

こんなことはよくコワーキングと比較されるカフェではまずあり得ませんが、コワーキングならOKです。そもそも、一人で仕事することに疲れた(もしくは倦んできた)人がコワーキングスペースに来るのですから。ちょっと誰かと話したいという人間の本能が足を運ばせると言ってもいいぐらいです。

ですので、なにかモノを尋ねることがきっかけとなってコミュニケーションがはじまる、ということに関しては、コワーカーの皆さんは概ね好意的です。それがお互いのことを知り合うきっかけとなり、ついでにFacebookの友だち申請をしておけば、いつもその場で出会わなくてもさらに身近になります。

もちろん、集中したいときに話しかけられては困る、という方もおられます。しかしそういう人はたいがいイヤフォンを耳に差し込んで仕事されていますので、それがひとつのシグナルです。当然、こういう人は避けた方が賢明です。

ちなみに、オランダを発祥とするコワーキングスペースのSeats2meetでは、利用者であるコワーカーが自分の得意分野のスキルを登録しておき、誰かがそのスキルで協力を得たいというとき無料でスペースを利用できる仕組みがあります。つまり、お金ではなくてソーシャルキャピタルで支払うのです。コワーキングの基本理念が実に判りやすく具現化できているシステムです。

オランダから働き方のイノベーションを起こす、無料コワーキングスペースSeats2meetとは? | FUTURE LEAGUE

(2)プチ勉強会をする

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よく顔を合わせるコワーカーが、同じ業種・職種であることはよくあります。そして、関心事が共通しているのは、仲間を作る絶好の機会です。

そんなとき、たとえば新しいプログラミング言語や最新のマーケティング理論について、ワークスペースの一隅に集まってほんの1時間ほどでもいいので、いわばプチ勉強会をやってしまう。やってる最中に興味ありそうな人がいたら、「あなたもどうぞ」と誘う。

おおがかりな事前告知をして大勢を集めて開催するセミナーではなくて、ポップアップにその場で勉強会をする。これも、コワーキングスペースでよく見る風景ですし、そもそもコワーキングスペースは図書館のようにシーンとしているのではなくて適度にざわついている場合がほとんどですので、たいていの場合問題ありません。

(3)セミナーを企画する

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コワーキングスペースでは年間を通じてありとあらゆるイベントが開催されており、中でも仕事に直結するセミナーはどこでも人気があります。そこで、上記のプチ勉強会が盛り上がった場合、さらに輪を広げるために本格的にセミナー開催に移行するというのも手です。

コワーキングスペースでは、独自にイベントメニューを企画されている場合が多いですが、一方で、企画の持ち込みを歓迎するスペースも多々あります。実はスペース側にとっても、イベントネタに困っていることが結構あるので、コワーカーの企画内容がそのスペースの利用者層のニーズに合致していれば、新しいメニューとして採用される可能性は高いです。

そしてこの、「自分のイベントを運営する」ということが、自分を起点としたネットワークを作るいい機会になります。最初はそう多くの参加者がなくてもかまいません。むしろ、少人数で参加者が全員発言できる進行のほうが、仲間作りには望ましいです。(コワーキングでのセミナーの方法については、また別の稿で書きたいと思います。)

(4)ランチをともにする

一緒に食事するのは、初対面でも一気にその距離を縮めるのに役立ちます。全国に出張することの多いあるコワーカーは、はじめての土地ではじめてのコワーキングスペースを訪れるとき、必ず昼前に行くようにしていると言います。

到着してしばらく後、お昼時に一緒にランチに出かけ、食事しながら自己紹介しつつ、互いの情報を交換すると、午後、コワーキングスペースではもう和気藹々と過ごせる、というわけです。そうして全国に仲間を作っておられます。

(5)呑み会(パーティ)に参加する

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これはもう説明の必要はないですね。コワーキングスペースでは、よくなにかのテーマを持って(あるいは、全くテーマなしに)パーティが開かれます。上記のランチと同じく、そのコワーキングスペースにつながる人たちの集まりですので、そのテーマをよく知らなくても「ちょっと興味があって」レベルでOKです。ただし、飲み過ぎてあまり羽目を外さないように。

仲間になる、仲間を見つける

コワーキングスペースにはそれぞれスタイルがあり、集まる人たちの職種や業種も多岐にわたっていますが、基本的には人とつながることで自分の仕事や生活に役立たせるコミュニティであることには変わりはありません。

その目的を果たす第一歩として、仲間になること、仲間を見つけることをまずお勧めします。時には外界との関係を遮断して仕事に没入する必要もあるでしょうが、毎回、ひとぼっちではコワーキングの意味がありません。ちょっとしたきっかけが一気にあなたの世界を広げます。ぜひ、お試しください。

ライター紹介:伊藤 富雄

2010年、日本で最初のコワーキングスペース「カフーツ」を神戸に開設。
以来、同スペースを拠点にウェブマーケティングのコンサルティング業のかたわら、 新しいワーキングスタイルであるコワーキングの実践と普及に努める。

2012年、コワーキング協同組合設立。

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