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オープンソース開発から収益化する12の方法

オープンソース開発から収益化する12の方法

MOONGIFTでは2004年01月の開始以来、1万を越えるオープンソース・ソフトウェアを紹介してきています。その半分以上が個人の趣味(自分が欲しいから作る)レベルからはじまっています。開発過程でコミュニティが形成されて規模が大きくなり、次第にそのソフトウェアを元にビジネスができないかと考えるようになります。オープンソース・ソフトウェアを開発するのが仕事になるとすれば、これほど素晴らしいことはありません。

過去においても幾つかのビジネスモデルがありましたが、今ではさらにパターンが増えてきています。今回はそんな「オープンソース・ソフトウェアのビジネスモデル」について12の例を挙げてみたいと思います。

1. コンサルティング

最もベーシックな例と言えるかも知れません。開発者として、ソースコードレベルでの詳細な知識をもっているからこそできるビジネスモデルになります。実施まで行う場合と、教育やナレッジとしてのコンサルティングとに収める場合の二種類があります。

2. ライセンス販売

こちらは例えばGPLライセンスで公開しつつ、制限のないライセンスを有償で提供するというものです。GPLは利用した際の汚染が強いため、有料でライセンスを購入することで訴訟リスクを避けることもできます。もちろん機能差がある場合も多いです。こちらも良く行われています。

3. サポート

サポートはソフトウェアに関する技術的サポートになります。メールや電話での回答、チャットなどを通じてサポートを行います。フレームワークやライブラリなど、それ単体では動かないものに対して適用されることが多いようです。またエンタープライズ向けのオープンソース・ソフトウェアに対しても利用されます。

4. カスタマイズ

カスタマイズも一般的です。CMSやECシステムなど、そのまま導入することもできるけれどもカスタマイズをした方がより使い勝手が良くなったり、開発を専門家に任せた方が早い場合に利用されます。そもそもカスタマイズ前提のオープンソース・ソフトウェア(ERPやデータウェアハウスなど)もあります。

5. SaaS/ASP

最近増えてきているパターンです。有名なものとしてはWordPressがあります。オープンソース・ソフトウェアはコードをダウンロードして自分の環境で実行するのが一般的でしたが、普及に伴ってそれすら嫌う(またはできない)ユーザ層も出てきました。そのようなユーザに対してホスティング込みで提供するのは有効です。Web系のオープンソース・ソフトウェアで、単体で動作し、テーマやプラグインといったアドオンではなくカスタマイズ不要で動作するシステムの場合に有効です。

その他、メールフィルターのようなネットワーク技術も要する場合やSnortのようにネットワークが切り離されている場合に有効なシステムでも監視業務とともに委託されるケースがあります。

6. マーケットプレイス

ここ数年増えているパターンです。モジュールやテンプレート、アドオン、プラグイン、テーマなどを販売します。オープンソース・ソフトウェアを「場」とし、その上で使われるソフトウェアについての流通を管理することで手数料を徴収するモデルです。Concrete5/OpenX/WordPressなどで採用されています。公式サイトにはそのソフトウェアに関する情報が最も集まっているため、そのソフトウェアで必要なものが売買されるというのはとても合理的です。

7. ドネーション

ビジネスモデルと言えないかも知れませんが、ドネーションも古くから行われています。ただし1円でも支払った人は態度が横柄になる場合もあるため、ドネーションは受け付けないという姿勢を取る人もいます。

8. 種まき

種まきとはオープンソース・ソフトウェアを配布することで新しい流れを起こし、別な所で収益を得るモデルです。有名なものとしてはEclipseやAndroidが挙げられます。オープンソースにすることで既存の市場を破壊して自分たちのシェアを引き上げる一方、プロジェクトを得たりモバイルネットワークを広げることで広告表示場所を増やすと言った収益源に結びつけています。他の方法に比べると多少遠回りなのは否めないため、統合的な戦略方針や体力があってはじめて成り立つ手法になります。

9. ハードウェアとのセット

ソフトウェア自体はオープンソースであっても、特定のハードウェアとの組み合わせで動作するパターンです。もちろんハードウェアは有償です。日本においては[ ぷらっとホーム社のOpenBlocksシリーズ]が挙げられます。ソフトウェアだけにとどまらずモバイルやゲーム機器、様々なガジェットで同様の考え方が適用できるでしょう。ハードウェアを開発するのはソフトウェア以上にコストが発生するため、個人よりも企業向けと言えそうです。

10. 広告

最もシンプルな手法です。公式サイトに広告バナーをはったり、ソフトウェアの中で広告を表示します。もちろんオープンソースですからコードを変更すれば取り外せますが、大抵のユーザはそのままで利用します。長いスパンで捉えるとドネーションモデルよりもメリットが大きいようです。

11. スポンサー/財団

ApacheやMozillaをはじめとする財団や、特定企業をスポンサーとして資金援助を受けるパターンです。財団は資金確保をメインとしているため、財団の管理下に入り一定の成果を出している限りは資金援助が受けられるようになります。企業がスポンサーになった場合は自由度が狭まる可能性はありますが、適切に条件を設定しておくことで回避できます。日本においてはあまり見かけませんが、海外のソフトウェアの中にはSponseredを明確に出しているものも少なくありません。

12. グッズ販売

Mozilla等で積極的に行われています。グッズはキャラクタービジネスと同じで、ロゴやモチーフがブランディングになり開発者を魅了します。ロゴやTシャツと言った簡易的なものからはじまり、専用の書籍販売、ぬいぐるみや傘と言ったグッズの販売など多様です。ハードウェアに似ていますが、こちらは問題解決に役立つ訳ではないのが特徴です。

まとめ

オープンソース・ソフトウェアをビジネスに繋げる方法が分かると、自社開発のソフトウェアをオープンソース化してコミュニティベースで開発を行いつつ、実務で活かせるようになります。ただし闇雲に公開すれば良いという訳ではなく、しっかりとしたビジネスモデルを組み立てた上で取り組む必要があるのは確かです。オープンソース界隈には「利用するのみ」というユーザ(フリーライダー)が無数に存在し、その頂上に開発コミュニティがあります。その中からいかにビジネスモデルを組み立て、利用者、開発者、自社とコミュニティ全体が幸せになれる方法を生み出すかが重要です。もちろん選択肢は一つではなく、複数を組み合わせることもできます。もしそれができたとすれば、開発者にとってこれ以上の幸福はないではないでしょうか。

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