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もっとコワーキングしよう!〜これからの働き方を知るための本、まず7冊〜

もっとコワーキングしよう!〜これからの働き方を知るための本、まず7冊〜

チームメンバーとして役に立つ存在

この稿は、主にコワーキングのことを取り上げていますが、大きくは「これからの働き方」が主題です。コワーキングはその方法論のひとつです。

コワーキングは必ずしもフリーランサーにのみ有効なワークスタイルではありません。前回も書きましたように、今後は企業に勤めるワーカーにとっても、時と場合に応じて大いに活用すべき環境と考えています。さらにそこに学生やNPO、リタイヤした人、子育て中のお母さん、さらに地方行政などが加わることで、「集団の中での働き方」にさまざまなパターンが生まれてきます。

これからは、自立した個としてモノの考え方とコトの起こし方を身につけ、チームのメンバーとして役に立つ(その対価に十分見合う)存在となっておくことが肝要です。これは、フリーランサーであろうが会社員であろうが同じです。仕事をプロジェクトとして定義し、その達成のために持てる能力を最大限発揮して役割を果たし、チームに貢献する。そういう姿勢で仕事に向き合うことが、これからの働き方として当たり前になってきています。

今回は、そのへんのことを学ぶのに参考になる本をいくつか紹介します。

これからの働き方を知るための本、まず7冊

アメリカでフリーエージェントで仕事をする人々を丹念に取材したルポルタージュ。初版は2002年(原著は2001年)、実に13年前の本で一時絶版になっていましたが、新装されて再度出版されているところからも、このテーマの関心が高いことが窺えます。個人としてどう働くかということの他、どういうチームビルディングをすべきか、それらを支える社会制度はどうあるべきかなど、アメリカどころか日本においても今後の働く環境作りについて示唆するところ多大な好著です。

コワーキング界隈(特に黎明期の)の関係者一部ではバイブルと称されていますが、実はこの本の中にはコワーキング(Coworking)という言葉は出てきません。Brad Neuberg氏が「Coworkingしよう」と仲間に呼びかけたのが2005年ですから当然ですが、各自が得意分野を持ってチームで仕事をする、依存から自立へ、互恵的利他主義、オフィスに変わる第三の場所など、ここで述べられていることが現代のコワーキングスペースの果たす役割を位置づけているのも事実です。

ちなみに、ここではアメリカのフリーランサーの数は3,300万人とありますが、いまやそれは5,400万人、実に全労働人口の34% になっています。

人材のコモディティ化を乗り越える方法は、「武器としてのチーム」を自ら創り出すことしかない”と、一見アグレッシブながらその説くところはこれからの社会をよく見通した処世術として説得力があります。

チームとしてのわかりやすい事例として黒澤明監督の『七人の侍』をあげ、登場人物のサムライたちもチームの仲間であり、かつ、この映画を製作するスタッフもチームの仲間であるとし、「弱者こそチームの力を利用せよ」「チームは友だちではない、仲間だ」、とも。

また、良いチームに共通する点として

1.少人数である
2.メンバーが互いに補完的なスキルを有する
3.共通の目的とその達成に責任を持つ
4.問題解決のためのアプローチの方法を共有している
5.メンバーの相互責任がある

としています。

「これから5年以内に複数の仕事を持つことが普通になる」というのがこの本の主題ですが、正直申せばすでにそういう時代になっています。察するところ企業に勤める人、あるいは変革を意図する企業に向けて書かれたものだと思いますが、クラウドコンピューティングによって働き方が劇的に変わる中、知識社会を生き抜くためには「イノベーション」「コラボレーション」「モチベーション」が三種の神器としています。

ちなみにアグリゲーターとは、

・来たるべき社会をイメージし、どう貢献するかを考える
・既存の枠組みを超えて最適なアプローチができる
・事業を実現化するためのネットワークを持っている
・必要とあらば古いスキル、能力を捨てられる
・強烈なビジョニング能力を持つ

人を言います。

これも主に企業人向けの内容です。「終身雇用の時代は終わった」として、これからは、企業と社員が相互にどのような価値を提供できるかにもとづいてその関係を構築する、つまり雇用を「取引」ではなく「アライアンス(関係)」として考えようというのがこの本の趣旨です。

そのためのネットワークづくりとその活用法について、豊富な事例を挙げています。
ちなみに、筆者が一番響いた一説は、「我々はチームであって家族ではない」。

社員が世界中に散らばって仕事をする、リモートワークの実態をドキュメンタリータッチで描く好著。舞台は、CMS業界の雄WordPressを世界展開するオートマティック社。

オープンソースを旗印に、そこに集う世界中のユーザーを巻き込んでのコミュニティ運営がその成長の原動力になっていますが、社員の働き方もオープンソースのカルチャーを引き継いでいるようです。
先進的企業が実践するワークスタイルですが、チームメンバーがリモートで仕事するのはフリーランサーの世界ではごく普通に行われていることでもあり、チームリーダーの役割などは参考になります。

2012年刊。日本で最初にコワーキングについて書かれた本です。
東京初のコワーキングスペース”PAX Coworking”( http://pax.coworking.jp/ )を拠点とする著者たちが、「コワーキングとはなにか?」という問いかけに真摯に答える、いわばコワーキング入門編です。

あいにく絶版になっていますが、下記のページから第1章がダウンロードできます。
『つながりの仕事術 「コワーキング」を始めよう』

日本で最初のコワーキングがテーマの雑誌。コワーキングマガジン舎が編集・発行していますが、コワーキング協同組合がその母体で、筆者も取材・執筆で参加しています。全国の15カ所のコワーキングスペースを尋ね、22名の方にお話を伺いました。

「なぜ、コワーキングをはじめたのか」「コワーキングXコミュニティ」「コワーキングの仕事人模様」「こんなイベントなら参加したい」など、自らコワーカーでありながらコワーキングスペースを開設し、その現場にいる方々の生の声を収集している他、コワーカーによる座談会や寄稿も掲載されています。日本の歴史に刻む意味で、国会図書館にも寄贈されています。
ただし年2回刊行のはずが、第2号の企画がなかなか進まず、いよいよ年一回になってしまう気配濃厚です。(春までには、なんとか刊行いたします)


本を手がかりに

繰り返しになりますが、これからはチームで仕事すること、そのチームを自ら組織すること、チームに参加する技量と知見と責任感を持つこと、が必要になってきます。しかし、これらはちょっとしたきっかけで誰にでも可能になることです。キーポイントは、仲間を持つこと、仲間に助けを乞うこと、そして、仲間の役に立つこと。

それらを今一度考える手がかりとして、ご紹介した本をオススメします。

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