新規事業開発にヒアリングが効く理由 | ヒアリング実践講座 第15回

新規事業開発にヒアリングが効く理由 | ヒアリング実践講座 第15回

今、開発中の事業「ウツ会議」の成り立ちを【 ヒアリングからの新規事業開発例 | ヒアリング実践講座 第14回 】でご覧頂きましたが、なぜヒアリングで新規事業開発が出来るのか?その理由を明らかにします。

新規事業開発とは「見たコトないものを見る」こと

ここでいう新規事業開発とは「破壊的イノベーション」と呼ばれるものとほぼ同義です。「未だ世の中に成り立っていないけど新しい産業や事業になるものをつくれ。」と言われるのが新規事業開発です。

でもこの時に大きな矛盾をはらみます。誰も見たことないものをどうやって成り立たせるのでしょうか?そもそも見えるのでしょうか?

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まず前提として見たことがないので、効率よく行うことは出来ません。なぜなら目標やKPIが設定できないからです。KPIは成果が出やすい行動や活動を行うことをタスクに出来ます。ですが、新規事業開発ではどんなKPIが成果に繋がるのかわからないので設定しようがありません。

このような状態の時に「見たコトないもの」を見るにはどうしたら良いでしょうか?いくつか方法があります。

方法1:数撃ちゃ当たる

見たことあろうがなかろうが無数に活動していれば当てずっぽうでもいずれあたるという方法です。

身も蓋もない方法に思えるかもしれませんが、きちんと意味はあります。シリコンバレーのVC達も大当たりをするベンチャー企業に投資するには、ある程度以上は数を打つしかないと言っています。

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ただ、この問題はコストやリソース負担を強いられます。

そこでこの方法を少し改良して、ピボット(方向転換)を入れるようにします。これで「数を打つ:軌道修正型」になります。この方法であれば先ほどよりもコストを抑えることが出来ます。

ある程度事業が成功してから掛けるコストを増やしていくことができるからです。 サイバーエージェントやDeNAなど日本のIT企業でもこうした新事業育成プログラムは行われています。

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方法2:独自調査

次の方式は独自調査です。 白書や既に調べられている情報を抑えるのは当たり前なのですが、その情報だけで新しいモノや事業をつくろうとすると似通ったものになったり、既存ビジネスと同じものになったりします。

そこで、自分達だけの独自調査で独自のオリジナルな情報を得てそれを回避します。 ヒアリングをすればそれぞれが調査する人が違うので自ずと独自情報になります。

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方法3:抽象化

3つめの方法は抽象化です。 具体的な事例について抽象度を上げたり、逆に具体性を上げたりしながらモノゴトの本質を抜き出して必要とされるニーズや解決策を考えます。

ヒアリングではそれをしている最中に抽象化した質問をしたり、具体性を上げた質問をしたりすることもできるので非常に相性の良い方法です。

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方法4:他分野から類推

最後は他分野からの類推(アナロジー)です。 自分のいる分野では未解決の問題であっても他の分野では語り尽くされている問題だったということもよくあります。

特に現代はIT革命によって答えのない社会になってきたので、哲学やアートの分野から参考になる情報が多いです。例えばワークショップはビジネス一般でも使われるようになりましたが元々演劇で使われていた言葉です。

ぜんぜん違う分野の人の情報を得るのに、ヒアリングは向いています。別分野の情報を得やすいツールでもあるのです。(もちろん事前に調べられる情報は得られるだけ得たほうがいいですが、)本に書いてある以上の情報を異分野の方から得るには話すのが一番です。

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このように考えながら見えない壁を突破して、「まだ見たことないもの(=新規事業)」をつくっていきます。

それぞれのやり方全てにヒアリングが向いているので、新規事業開発にうってつけなのです。

まとめ

  • ヒアリング中に仮説を変えられるので、方向転換しやすい。
  • ヒアリングは自分達で行えば自分達だけのオリジナル情報になる。
  • ヒアリング中に抽象度をあげた質問を行えるので、ヒアリングと抽象化は相性が良い。

※ 著者の広瀬眞之介が開発したコミュニケーショントレーディングカードゲーム「ヒーローインタビュー」はここで説明した事を無理なく実践練習できるようにしております。詳細知りたい方は公式サイト( http://www.hero.black/ )まで。

※ ウツ会議 ( http://www.mtg.blue/
クラウドファンディング開催中 (2015年12月まで)

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