仕事のできるエンジニアになるための14か条(前編)

仕事のできるエンジニアになるための14か条(前編)

まず基本的な筆者考えとしてあるのが「現在所属している企業で骨を埋める覚悟は必要ない」ということです。今の時代において、どのような企業であっても未来永劫続くとは限りません。また個人の状況が変われば、致し方なく転職するケースもあります。そうした状況の変化に強くある必要があると考えています。

1. 報告をする

仕事の基本でホウレンソウ(報告、連絡、相談)が重要であると昔から良く言われるのですが、個人的に最重要なのは報告であると考えています。連絡は必要があればしなければならないもので、相談については後述します。報告はともすると忘れがちな行為であるため、常に心に留めておかなければなりません。特に重要なのは失敗した時の報告です。人は成功している時には高揚して報告も饒舌なのですが、逆に失敗した時の報告は何とか包み隠そうとしてしまいます。相手に批難されることを理解した上で、それでもなお全てを正しく報告する必要があります。企業において個人の失敗で会社が倒産するという事態になることはまずありません。そのため、大抵の失敗は3日もあれば忘れられ、1年もすれば笑い話になる程度のものです。さらに言えば退職してしまえば誰も気に留めることもありません。だから中途半端に隠して悶々とするよりも、全て報告した上で次に進んだ方が建設的です。

逆に上司の立場になった時も同じことが言えます。各自の行った仕事がどのように結果につながったのか、きちんと報告しなければなりません。そうしなければ何のために仕事をしたのか分からなくなり、モチベーションが下がりがちです。ミスについても同様で、上司自ら自分のミスを適切に報告する姿勢を見せることで部下も報告がしやすくなります。

2. メモ、記録をする

中途半端に頭が良い(と本人が思っている)人に限ってメモをしないという傾向があります。本当に頭のいい人はメモを取ります。メモを取るというのは、自分が覚えておくためということもありますが、同じことを二回聞いて相手に失望を与えないという意味もあります。一度言ったことをきちんと守り、改善する人というのは評価が高くなりやすいのではないでしょうか。

また、記録するというのは正確に報告を行う際にとても役に立ちます。どのような行動をいつ行ったか、その結果がどうなったかを記録することによって、報告書の作成はもとより次回同じような事態になった時にアタリが付けられるようになるはずです。また、記録を取るというのは現状把握であり、分析に繋がります。現状を改善を進める際の資料として大きく役立ちます。

3. 相談する

付け加えると“考えた上で”相談する、となります。このバランスが重要で、何も考えずに相談し続けるのも問題ですし、あまりに長考しすぎて作業が進まなくなるのもまた問題です。また、これは相談する相手によって異なるので、厄介なことになります。必ず相談する相手の性格、状況によってやり方を考えなければなりません。一つの手としては、相談する前にあらかじめ決めた時間(5分など)だけ考えた上で、相談するという方法です。この時、自分の中で1から10まで考えた上で相談しないことです。相手に答える余地、自分にとっては相手の切り返しを受け入れる余地を残しておく必要があります。そうしないと互いに考えが固定化されて、話が平行線になってしまいます。相談するというのは自分にとっての答えを見つける作業であると同時に、相手の時間を奪ってしまっていることを認識しなければなりません。

4. 人に任せる

仕事ができる人というのは人に任せるのがとても上手です。どんどん権限を委譲し、その中で重要と思われるポイントだけ必ず自分に報告または相談をするように約束しておきます。企業の中で働いていると、ある仕事が自分のアイデンティティになってしまうことがあります。この仕事は他人に任せられない、といった類の発言です。ただし自分がその企業内に居続けるのでなければ、引き継ぎ時のよけいな足かせにしかならないことが分かるかと思います。

自分が現在持っている仕事をフロー化し、他のメンバーに委譲し続けることができれば自分は常に次のステップに向かうことができます。その場にとどまり続けることは“今”はよくとも個人のキャリアにおける未来はありません。

5. グレーゾーンを知る

エンジニアの人が厄介なのは全てをイチゼロで片付ける癖があることです。人間関係、企業の営みはその殆どがグレーゾーンで成り立っているのを認識すべきです。また、結果さえ出していれば過程ややり方にはこだわらなくても良いという考えも危険です。個人的には“がんばっている感”に対して評価はしませんが、殆どの企業ではそちらに重点をおいて評価をしています。合理的ではありませんが、そのようにして成り立っている以上、反発するのは得策ではありません(この記事はあくまでも正社員向けです)。

逆にグレーゾーンを認識すると、全てをコンピュータの世界で片付けなくとも良いことに気がつきます。システム化した結果、要望にあがっている二割の機能で八割のニーズを満たすことができれば、残りの二割はマンパワーで片付けてもらうことだってできます。そのようなバランス感覚こそが企業内では求められていると言えます。

6. 同僚と一定の距離を保つ

これは個人的に気をつけていたことです。同僚や部下と仲良くなる管理手法よりも、ある程度ドライに距離を保つ方をお勧めします。人間関係のもつれが仕事上の関係において悪影響を及ぼすことはよくありますが、その逆は多くありません。一時的な無茶(過剰残業など)を課すことはできるかも知れませんが、長期的なものではありません。エンジニアとしては仕事のやり方、姿勢をもって信頼を得るべきであって、なれ合いを求めるべきではないというのが持論です。もちろん仲を悪くするという意味ではありません。

特に部下を持つようになった時にフレンドリーであることに努める人を多く見かけます。状況が良い時には問題がないのですが、仕事上のミスがあったり、人間的な関係で問題があった時によけいにこじれやすい傾向があります。その点、互いにプロフェッショナルであるという視点に立っていれば、悪影響は少なくなります。

7. 価値を知る

自分の仕事が全体の結果に対してどのような価値を与えるのかを知ることです。やらされ感でやっている仕事は総じてアウトプットも並でしかありません。自分の行っている作業の意味を知り、何をなすべきかを知れば言われた通りの方法ではなく、さらにいい方法を見つけ出したり、結果に対して執着するようになります。

逆に意味のない、価値を与えない作業であれば相談して作業自体を廃止することも考えるべきです。意味のない作業は無駄な工数であり、モチベーションにも経営的にもマイナスの影響を与えます。自分の生産性を向上させるためにも、作業の意味を知らなければなりません。

前編のまとめ

これらの内容で分かるのは、特に取り立てて言うほどでもないことばかりだということです。ただ、日々を過ごすうちになあなあになってしまったり、現実とのギャップで目をつぶってしまっているだけではないでしょうか。もちろん幾つかの内容は組織のやり方も関係するので一概に適用できないかも知れません。ですが、極力一人でもはじめられるものをリストアップしたつもりです。なお、個人事業主(フリーランス)などになると立場が変わるのでこのやり方ではうまくいきませんのでご注意ください。

PR_infeed

PR_Relative

オウンドメディア運営会社の皆様へ

s

ページトップ