インパクトを残したい!プレゼンの秘訣はスライドにアニメーション
世の中のダメなプレゼンテーションには妖怪が取り憑いています。プレゼン百鬼夜行はそんな妖怪の正体を暴き、お祓いをしていきます。
待つのは辛い
前回「動鬼魔血」に取り憑かれたAさん。前半のプレゼンテーションが終了して休憩時間がありました。気を取り直して後半のプレゼンテーションを聞くことにしました。後半の冒頭にインパクトのある画面切り替えからアニメーションを使った重点ポイントの話がありました。この部分はAさんの印象に強く残りました。
ところが、次のスライドもその次のスライドも同じような画面切り替えと派手なアニメーションが続きます。Aさんは最初のスライドのインパクトも薄れ、いつまで続くのかといい加減イヤになってきました。
人は飽きる生き物である
強く感じた刺激も繰り返されると慣れてきてしまいます。Aさんは「飽羅霊」に取り憑かれてしまいました。最初のスライドにインパクトを感じたAさんも同じスライドが続いたために「ああ、まただ」となってしまいました。残念なことに人は飽きる生き物なのです。
「飽羅霊」の憑き物落とし
一、アニメーションは「ここぞ」という時に使う
これは前回の「動鬼魔血」に取り憑かれた時と同じです。動かないモノがあるからこそ、動くモノが目立ちます。ちなみに箇条書きの文を説明に合わせて表示させる時は、文字が移動するスライドインを使うよりもその場で表示されるフェードなどのアニメーションの方が無難です。文字の量が多いと同じ時間でも表示される時間が長く感じられるからです。
二、画面切り替えは話の切り替えに使う
画面切り替えは通常は「フェード」のように弱めのモノを使います。画面切り替えなしでも構いません。大きく話が着る変わるところや強調したい時にインパクトの強い画面切り替えを使うことで、話の切れ目が視覚的にわかり聴き手は話を整理し易くなります。

次回
第9話は「三無」です。
✴プレゼン百鬼夜行」及び「触善術」はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。(by PreZenDou)