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色が人にもたらす感情作用や効果について |イラストの便利なコツ・小ネタ No.2

色が人にもたらす感情作用や効果について |イラストの便利なコツ・小ネタ No.2

イラストを描くときにちょっと便利なコツ・小ネタなどをご紹介していきます。
今回は色に対する人の心理について。色の基本的な要素である「明度」、「彩度」、「色相」がイラストで人にどんな感情作用をもたらすか、前回に続いてもう少し詳しく考えていきたいと思います。

色でイメージは変化する

 同じモチーフでも、色が変化するだけで性質が大きく変わって感じられることがあります。一般的に色に対する連想は、日常生活の経験や習慣、環境に基づいています。
その人の個性により色彩に対する感情も異なりますが、多くに共通する色への印象効果はそれぞれ以下のようになっています。それではいくつかの比較例をご覧下さい。

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上の2つのサンプルイメージを見て、
どちらの色が「軽い」、または「重い」と感じられましたか?

おそらく左を軽い、右を重いと感じられた方が多いのではないでしょうか。これは明度による印象効果の違いです。左のように明度が高く明るい色は軽そうに見えて、右のように明度が低く暗い色は重く感じられます。

次は下の比較例をご覧下さい。

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どちらの画像が柔らかそうに、または硬そうに見えましたか?

どちらかというと硬いコップに見えるのは右ですよね。
このように、明度が低く暗い色や彩度が高く濃い色は硬そうに見え、左のように明度が高く、淡くて明るい色は柔らかそうに見える傾向があります。

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今度は上の比較サンプルをご覧下さい。
ここで注目していただきたいのはマフラーの色です。
どちらが暖かそうに見えますか?

左のように赤・オレンジ・黄を使った場合、炎や太陽を連想するため、暖かそうな印象を受けます。 逆に右のような青・青緑は水や氷を連想するため、冷たさや涼しさを感じられます。

このように暖かく感じる色を「暖色」、冷たく感じる色を「寒色」といいます。
また、黄緑・緑・紫のように寒暖の印象があいまいな色は「中性色」と呼ばれます。
色がもたらす温度の感覚は、このように色相によって左右されます。

「暖色」である赤と「寒色」である青には次のような心理効果もあります。
下の比較サンプルをご覧下さい。

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左の赤い色は、実際より手前にせり出して見えますよね。このように暖色や明るい色は「進出色」といいます。
一方、右の青い色のように寒色や暗い色は、実際より奥にあるように感じられます。
このような色を「後退色」といいます。このように距離の感じ方も色の要素によって大きく変わります。 ちなみにこの効果を利用し、色を調節することでイラストに遠近感を出すことも可能です。

今度は下のサンプルイメージをご覧ください。

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左右のシャツの色を比べてみて下さい。

左のように明度が高く明るいトーンの色や、先程ご説明した暖色は実際より膨らんで見えます。これを「膨張色」といいます。
そして右のように明度が低くて暗いトーンの色、また寒色は実際より小さく見えるため、これを「収縮色」といいます。
尚、膨張色の極にあるのは白、収縮色の極にあるのは黒です。これらはインテリアやファッションでも大切にされている要素です。
色がもたらす感情作用は、日常生活の中でも身近なものとして多く取り入れられています。

暖かい寒色と冷たい暖色について

ここまでで「暖色」と「寒色」についてご紹介しましたが、カラーイラストを描くときはもう少し踏み込んだコツが必要になることもあります。 これからご紹介するのは「暖かい寒色」と「冷たい暖色」についてです。

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先述の通り、人には「赤は暖かい」「青は冷たい」という、色に対する温度差のイメージがありましたが、これとは別に色にはそれぞれ温度があります。 「暖かい青」や「冷たい赤」も存在します。

上のサンプルイメージをご覧下さい。

サンプル上部は赤と青でも、暖かいと感じる色を並べています。
暖かい色は光を浴びる部分が黄色みを帯びており、影になる部分は赤みがかった暗い色を帯びています。
逆に同じ赤と青でも、サンプル下部のように冷たいと感じる色は光を浴びる部分に青みを帯びた白い光が入り、影の部分には青みや緑みがかった暗い色が入ります。

イラストを描くとき、この「色の温度」を調節するとまとまりが出やすく、綺麗に仕上げることができます。 色使いが上手くいかないという方は、色の温度を画面全体で統一してみて下さい。
イラストを描くうえでとても大切な要素です。

色の温度の調節に慣れてくると、暖かい部屋と寒い部屋を光と影だけで描き分けたり、場所による湿度の違いなどを描き分けたりすることもできます。 ただ、やっぱりコツを掴むまでは難しいですよね。

今回のまとめ

  • 色には感情作用があり、色でモチーフのイメージは変化します。軽い色や重い色、柔らかい色や硬い色などの感覚は、「明度」「彩度」「色相」を調節することよって表現できます。
  • 色がもたらす温度の感覚は特に「色相」に左右されます。赤、オレンジ、黄などは太陽や炎を連想し「暖色」と呼ばれます。青、青緑などは水や氷を連想し「寒色」と呼ばれます。暖色と寒色についての効果は日常生活の中でも多く取り入れられており、身近な心理作用ということができます。
  • 色には温度があり、暖かい寒色、冷たい暖色も存在します。イラストを綺麗に仕上げるためには色の温度の調節は大切な要素のひとつとなってきます。

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