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空気感や透明感をイラストで表現する |イラストの便利なコツ・小ネタ No.5

空気感や透明感をイラストで表現する |イラストの便利なコツ・小ネタ No.5

イラストを描くときにちょっと便利なコツ・小ネタなどをご紹介していきます。 今回はイラストに空気感や透明感を出すための方法や空気を描写することで奥行きを表現する方法について、個人的なコツをご紹介していきます。

イラストの表現で最近増えてきたのが透明感を意識した塗りです。見ていて惹き込まれる魅力的な作品には、空気感や透明感が画面全体から伝わってくるものが多いと思います。 キャラクターイラストも同様で、髪の毛や肌の透明感、そして空気が含まれている様子が巧みに表現された作品は見る人に印象を残します。

透け感・透明感を出す具体的な方法

背景の無いキャラクターイラストでは、キャラの髪の毛や衣装は第一に視界に入る部分です。 この髪の毛・衣装の部分に透明感を出せばイラストの完成度はぐっと上がります。下のサンプルイメージをご覧下さい。

画像

髪の毛の透明感は前髪が肌に透けている様子と、後ろの髪の毛に空気が入っている様子を描写することで表現できますが、実はこれ、方法自体は意外と簡単です。

まず①をご覧ください。前髪など顔まわりの髪を塗るとき、この部分に肌色に近いピンク色をブラシツール(絵筆)でふんわり乗せてみてください。

そして②では、毛先に背景の空気の色と同じ青色を、1番と同じようにブラシツールで入れて背景に馴染ませます。 これだけで前髪の透け感と、後ろ髪の毛先が空気に溶け込んでいく様子が表現できます。

また、③ではコートの裾の部分に背景の空気と同じ淡い青色をふんわり薄く乗せています。背景に馴染ませるように塗るのがポイントです。

コートの裾は風に煽られてたなびいている場合、身体には密着せず少し空間があきます。 ここに空気が入りますので、その色をふんわり含ませる感じです。 反対にコートの脇の下の部分、つまり間隔が詰まっている部分は影の色をそのまま濃く置いているため、中に空気が入り込んでいないことが分かります。 このように根元を暗く、裾をうっすら明るくすることで空間が広がっていく様子を表現することができます。

空気遠近法について

空気遠近法とは、遠くから物体を観察したとき、空気中の粒子によって物体の見た目や色味が変化して見える現象のことで、空間の奥行きを表現するための技法です。

参考に下のサンプルイメージをご覧ください。

画像

近くにある物は彩度・コントラストが強くはっきりと、遠くにある物は空気の色が入るために淡く、コントラストも弱く、周りに溶け込むような色になっていきます。遠くに行けば行くほど物体の形は不明瞭になり、最後は空気に同化して見えなくなります。

つまりは空気を描写することで距離感を見せようという考え方が空気遠近法です。空間を表現したいときには外せない技法になってきます。

人間の肌の透明感について

イラストを見るとき、肌の生き生きした透明感が表現されているとキャラクターが一層魅力的に見えます。次は透明感のある肌の塗り方についてご説明します。私も未だに苦戦しているところですが、個人的に解説できる限りの方法をご紹介します。

人間の肌(皮膚)は実は半透明です。試しに手のひらを太陽光にかざして見て下さい。すると肌の下に流れている血液の色が透けて見えるのが確認できます。肌の透明感を出したいとき、この透 けている血液の色を入れれば良いわけです。

下のサンプルイメージをご覧ください。

画像

左手は彩色前、右手は彩色後の画像です。右手は光に当たって明るく透ける部分に鮮やかな赤色を入れながら着色しています。 逆に、手の甲部分は分厚く光に透けないため、単純に彩度を落としただけの色が置いてあります。

このように光の当たる明るい部分を鮮やかな色味にすることで、人間の肌の生き生きした様子が表現できます。 肌の色を塗っても透明感がなく、くすんだ印象になるという方は、光が当たる部分に鮮やかな赤系統の色を、影になる部分に彩度を落とした紫系統の色を置いてみてください。

デジタルでイラストを描いている方はレイヤーのオーバーレイモードを使うと簡単です。

今回のまとめ

今回は私が解説できる範囲の表現方法をいくつかご紹介しましたが、他にも透明感や空気感を表現する方法はたくさんあります。ここでご紹介した技法だけでなく、描写が巧みな人の作品を観察して技を盗んだり、たくさん描いて自分だけの表現方法を見つけたりして、ぜひ上達していってください。

  • 透明感や空気感が巧みに表現されたイラストは見る人を惹きつけます。キャラクターイラストの場合も同様で、魅力的なイラストには透明感、空気感が伝わってくるものがたくさんあります。
  • 髪の毛の透明感を表現する方法は意外と簡単です。顔まわりの髪と後ろ髪の毛先に周辺部分の色を入れることで、これを表現することができます。
  • 「空気遠近法」とは、近くにある物体ははっきりと濃く、遠くにある物体ほど空気に溶け込んでぼんやりと見える様子を表現する技法です。これは空気を描くという考え方で、奥行きを表現するためには大切な描写方法です。
  • 人間の肌は半透明で、光の当たる部分は血液の色が透けて見えています。透明感のある肌を描きたいときはこの現象を念頭に置き、明るくしたい部分に鮮やかな赤色を入れてみてください。

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