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再注目されつつあるWebOSについて&ソフトウェア×11選

再注目されつつあるWebOSについて&ソフトウェア×11選

WebOSは、Webブラウザ上でPCのデスクトップを再現する技術またはソフトウェアのことです。インターネット黎明期から求められてきた技術ではありますが、今ひとつ流行らずにきています。しかしインターネットの高速化やWebアプリケーションの普及に伴って、再度注目をあつめています。 そこで今回はWebOSに関する最新事情と関連するソフトウェアについて取り上げてみたいと思います。

WebOSが注目を集める理由

それはなんと言ってもChrome OSの存在です。Chrome OSはGoogleで開発、提供しているソフトウェアで、OSというよりもGoogle Chromeが起動するためのシステムになっています。ファイルストレージもなく、ブラウザだけで完結します。そのためWebアプリケーションの利用はもとより、汎用的な利用についてはWebOSが必要になってくるはずです。

また企業においてはネットPC、シンクライアントと言った具合にクラサバ方式で運用する手法が何度も試みられてきました。これまでの所、大きく成功した例はなさそうですが、WebOSを利用することでブラウザさえあれば事足りる環境になれば、フリーアドレスながらデスクトップマシンを活用すると言ったオフィス環境も構築できるようになります。情報統制の関係上、WebOSに対する強いニーズがビジネスにおいては存在します。

WebOSに求められる機能

WebOSは大きく分けて二種類に分類されると考えています。一つは全ての機能を一つのWebOS内で提供するタイプです。この場合はローカルのOSをブラウザ上に再現します。そのためWebOS内にブラウザアイコンがあり、そこからWebサイトをブラウジングすると言った具合です。このタイプは既存のOSに近い考えをもっています。

最近出てきているWebOSは最低限のデスクトップライクな機能を提供しつつ、実際にはWebアプリケーションへのリンク集となっているものです。例えばドキュメントアイコンをダブルクリックすると、Googleドキュメントが新規タブで開きます。同様に画像編集や表計算、メールなども全て外部のWebアプリケーションを利用するようになっています。こちらの方が現実的、かつ理想的なWebOSではないかと考えています。

最低限の機能とは、計算機や簡単なメモ(付箋紙)、ファイル管理、カレンダーなどです。そしてそれ以外の機能は外部のサービスを使うことでWebOS自身はプラットフォームに特化することができます。Webアプリケーションを開発したユーザは、WebOSへインストールを促したり、WebOS自身に用意されたマーケットプレイスへ登録するといった具合です。

それでも足りない機能

いくらWebアプリケーションが機能豊かになったとしても、それでも足りない機能は存在し続けます。例えばIDE(統合開発環境)のWebアプリケーションは既に存在しますが、速度面や機能面においてローカルアプリケーションに劣ってしまうために利用が進んでいません。同様にPhotoshopやIllustratorのような大型アプリケーションや、Windows環境に依存する傾向の強い会計ソフトウェアなども乗り換えが難しいソフトウェアになります。 この手のソフトウェアを使っている場合には以下のような選択が考えられます。

リモート

RDPやVNCといったソフトウェアを使うことでWindows機に接続して使う方法です。VNCについてはWebサーバとして公開する機能もあるため、Webブラウザだけで利用することもできます。

バイナリ実行

ActiveXやJavaアプレット、Flash、Native Clientといった技術が知られています。アーキテクチャに依存するものですが、バイナリ実行とすることで速度面において大きく改善が可能です(JavaアプレットやFlashは速いとは言えませんが…)。ただしこれらの技術はHTML5の登場によって廃れつつあります。

ビジネスチャンス

WebOSというのはハードウェアへの依存度が少なく、かつOSとして利用頻度がとても高いサービスを構築することができます。Windowsの牙城が崩せないのは、膨大な量に渡る接続機器との情報のやり取りを長年の歴史の中に培っているからです。対してePrintに代表されるように、ネットワーク経由でのドライバ無用な技術も広がっています。ローカルOSのビジネスモデルは強固ですが、それでも一角を崩せるチャンスがそこにはあります。

ソフトウェア

Lucid - なんかもうすごい…Linux風デスクトップを再現するWebOS

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Lucidは再現度の高いLinux風デスクトップのWebOSです。アプリケーションを呼び出したりするメニューが左上に並ぶので何となくLinux風に見えます。アプリケーションは電卓、ターミナル、テキストエディタ、Katana IDE、チェッカー、マインスイーパーといったゲーム、イメージビューワやIM、フィードリーダーやブラウザ、ミュージックプレーヤ、アドレス帳、Todo、ワードプロセッサ、ファイルブラウザ、タスクマネージャなどなど。とにかく豊富なアプリケーションが用意されています。さらにテーマの変更やバックグラウンドカラーの変更にも対応しています。ターミナルは独自に実装されたJavaScriptベースのもので、lsやcd、catといったコマンドが利用可能です。

Syntax Desktop - WebOS風CMS

Syntax Desktopはログイン画面からログイン後のメニュー等もWebOSのような仕上がりです。メニューからページ、ニュース、写真と言ったコンテンツの追加やサービス、ユーザ管理ができるようになっています。そしてShellと言った項目やDBリストアもできます。正直、なぜここまで豪華なのかが分からないほどです。しかしこれまでのCMSと言うものの概念を打ち壊してくれる衝撃的なソフトウェアです。

Zero Kelvin Desktop - Java製WebOS

Zero Kelvin DesktopはTomcatを内包した形で提供されています。WindowsでJDKが入っていればバッチファイルを起動するだけで利用できます。シンプルな画面構成が印象的です。だが、個人的にはこれで良いのではないかと思います。WebOSではOSをWeb化させること、つまりいかにOSのウィンドウシステムを実現するかが重視されがちですが、それではあまり意味がありません。Web上ならではの使い勝手が追求されてこそではないでしょうか。現状ではテキストビューワーやWebブラウザ(これも不要な気はしますがが)が提供されています。

jPint - 変わり種。Web上にiPhone風の画面を再現する

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jPintを開くとまるでiPhoneのホーム画面のようなインタフェースが表示されます。アイコンは全部で4つあり、カレンダー、ミュージック、ノート、クレジットとなっています。各アプリケーションとも開くことができ、カレンダーはきちんと予定が表示されます。音楽は階層リストになっていますが、最終的に音楽を聴く所まではたどり着けません。ノートは保存は無理ですが編集は可能です。編集機能を使うと並び替えをしたり、ノートを削除する(ような操作をするだけ)こともできます。

CorneliOS

CorneliOSはまだα版とあって、ログインとデスクトップ、それにログアウト位の機能しか実装されていません(なぜかターミナルもあります)。また、ローカルPC上でしか動作しません(ファイルを修正すれば解決するが)。全体的な雰囲気はXPやVista調で、上品に仕上がっています。エクスプローラ風のファイル一覧では、フォーカスが当たっていないと半透明になると言った格好よさもあります。

ChromeKit - HTML5製のWebベースウィンドウライブラリ

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ChromeKitはHTML5/CSS3/JavaScriptの組み合わせで作られているウィンドウライブラリです。Mac OSXライクに左側にボタンが並んだウィンドウで、ドラッグアンドドロップで移動することができます。重なりによってウィンドウの色が変わる仕組みもあります。ウィンドウにはタブを付けることも可能で、さらに内容を分けて表示することが可能です。Windows風に3Dフリップ表示をしたり、今後の予定としてMac OSX風にExpose表示も可能になるようです。

Echo Web Framework - Java用Ajaxを使ったWebアプリケーションフレームワーク

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Echo Web Frameworkはプレゼン層のフレームワークですが、JettyやTomcat向けのライブラリが提供されており、Javaをサーバサイドに、JavaScriptをクライアントサイドにした開発において便利に利用できます。ウィンドウ一つとっても入れ子にしたり、上や下にタブをもうけたりできます。メニューやカレンダー、カラーセレクト、スライダーなどのコンポーネントが提供されています。リッチなテキストエリア、まるでWebOSのような半透明ウィンドウ、詳細に設定できるレイアウトなどWebアプリケーションを開発する上で便利であろう機能が数多く提供されています。画面遷移を減らしたり、ユーザビリティを高める上で、このようなAjaxを多用した機能を手軽に提供できるメリットは大きいのではないでしょうか。

OS.js - 実用的な品質のWebOS

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WebOSの最も現実的なところとしてシンクライアントがあり、ここ数年ではChromeOSも出てきています。しかしネットワークが高速化し、さらにタブレットやスマートフォンからもデスクトップのように操作したいということを考えるとWebOSは手の届くところまできています。OS.jsはたくさんのウィンドウを一気に開けたり、ゲームや音楽プレイヤーなども揃っています。

Jtop – Web上でデスクトップを再現

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クラウドOSは今後可能性があるかも知れません。ということでそのUIのサンプルと言えそうなのがJtopです。WebベースのOS風UIです。Jtopはファイル/フォルダをグルーピングできる点がiOS風で面白いです。まだ複雑な操作はできませんが、今後に期待でしょう。大型なWebアプリケーションではこういうインタフェースがあると機能全体が分かりやすくなるかも知れません。

Webブラウザ上で動作するLinux風WebOS「Notanos」

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Chrome OSの登場によってにわかに注目が集まっているのがWebOSです。Webブラウザ上で動作するOSは、いつでもどこでも同じ環境を実現できるようになります。普及はまだまだですが、今回はその一端を担えるかもしれないNotanosを紹介します。アプリケーションも幾つか登録されています。

そろそろ本格化?Webブラウザ上でデスクトップを再現する「Widget Environment」

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Widget EnvironmentはJavaScript製のウィジェット環境で、ウィンドウやメニューと言った機能を実現しています。さらにアイコンもあってデスクトップ環境をWebブラウザ内に再現できます。ウィンドウは閉じたり最大化、さらにサイズ変更が可能です。タスクバーもあり、開いたウィンドウを切り替えることができます。アイコンをクリックすればウィンドウが開きますが、特にアイコンと関係はないようです(設定だけは設定ウィンドウが開く)。また、画面左上のメニューをクリックすると階層に対応したメニューが開きます。Widget Environmentがそのまま実用レベルになるという訳ではありません。あくまでも環境であり、これを使って何をするかはプログラマー次第です。

まとめ

WebOSが普及しない主な理由はスイッチングコストの大きさと、キラーアプリケーションが不在であるという二点になると思われます。その意味ではChromeOSのように完全な別物として登場する方が気持ちも新たにできるのではないでしょうか。そのためにも早い登場が望まれるシステムです。 そしてキラーアプリケーションについてはプライベート、ビジネス両面から考えていく必要があります。ブラウザを使う以上、デスクトップPCのサブセットになりがちですが、その殻を打ち破ったアプリケーションが登場もまた望まれます。

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