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モチーフの質感、立体感を出すイラストの描き方について |イラストの便利なコツ・小ネタ No.6

モチーフの質感、立体感を出すイラストの描き方について |イラストの便利なコツ・小ネタ No.6

イラストを描くときにちょっと便利なコツ・小ネタなどをご紹介していきます。今回は金属、ガラス、花や植物など、デッサンモチーフにも多く使われ、イラストでも画面を演出する要素としてよく見かけるモチーフの描写方法についてご紹介します。
一見ただの脇役に見える小物や立体物も、イラストではキャラクターの性格を特徴づけたり、場の状況を説明したりと、重要な役目を果たすことが多くあります。
そんな時に小物がしっかり描いてあれば、イラストは精彩に富んだ魅力的な作品に見えますよね。今回は特に小物の立体感、質感を意識した具体的な描き方について考えていきます。

物体への光と影の入り方

絵に描いた小物を本物らしく見せるために必要なのは、立体感と質感です。ここでは球体を使って、まず立体感の出し方からご説明していきます。
立体的に見せるために大切なのは光と影です。物体への光と影の入り方には一定の法則がありますので、その法則に従って描写することでモチーフを立体的に見せることができます。下のサンプルイメージでは、球体に太陽光が当たったときの光の入り方を説明しています。光・影だけでなく床からの反射光も描くことで、球体が立体的に見えているのがお分かりになるでしょうか。この光・影・反射光の3つをセットで描くことが立体物の描写では大切になります。

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質感を描く:金属の場合

立体感の出し方を把握したら、次は質感の表現を考えていきます。まずは金属の質感です。金属を描くときに必要なのは鏡面反射の光です。
鏡面反射とは、周囲にある物体の像が鏡面部分に映り込むこと。金属は周囲の物の像をそのまま反射します。また、光る部分は明るく強く、影の部分は真っ暗です。反射光もはっきりと描いてみてください。こうすることで金属特有の硬さを表現することができます。

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質感を描く:ガラスの場合

ガラスは透けた背景が屈折して見えるのが一番の特徴です。下のサンプルイメージでは、白いテーブルの縁がガラスのコップの中で屈折して見えているのがお分かりになるでしょうか。また、ガラスはエッジを強く鋭く描き込むとそれらしく見せることができます。コップの底で光がキラキラ反射しているところを描き込むのも良いですよね。コップを床に置いたときはガラスに入った光が床にも落ちるので、これも描き込んでみてください。個人的な意見ですが、コップの底に入り込んだ細かい光をやや大げさに描くと、イラストとしては綺麗に見えるようです。

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質感を描く:花や植物の場合

花や植物の質感はマットであるため、反射光は強くは入らず柔らかい印象になります。また、八重咲きの花に特に顕著に見られますが、花びらの中心部は若いため比較的色が濃く、鮮やかです。そのため花びらの中心部は濃い色を使って描き込み、コントラストも強くし、外側の花びらに向かって徐々に色をぼかすように塗ってみてください。こうすることで花が生き生きと咲いている様子が表現できます。

どんなモチーフも、一番良いのは実物や写真を観察しながら描くことです。まずはよく観察して特徴を掴み、自分のイラストに落とし込んでいってください。

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今回のまとめ

  • 物質の立体感を出すためには、光と影の入り方を把握することが大切です。光、影、反射光の基本の3要素をおさえて描いてください。
  • 金属の質感を描くときに大切なことは鏡面反射です。像の映り込みを丁寧に描き込んでください。また、光と影を強く描き込むことで、モチーフの硬さを表現することができます。
  • ガラスの質感を描くときに大切なことは透けた背景が屈折して見えること、そして光の反射です。キラキラ輝く様子を少し大げさに、そして丁寧に描き込んでみてください。
  • 花を描くときは中心部を強く描き込み、外側に向かって色をぼかすように描いてみてください。中心部にコントラストを集中させることで植物が生き生きしている様子が表現できます。

ここまで色々ご説明しましたが、実はイラストで大切なのはリアルに描くための描写技術ではなく、それっぽく見せるための説得力やデフォルメ能力です。ウソがホントに見えるように描くことがイラストだと、多くの描き手さん達が言われています。リアルな質感を出すだけでは魅力的なイラストにはなりません。でも、ウソに説得力を出すためには本物が描ける必要もあります。
気が向いたときで良いので、観察と練習する習慣を身に付けて実行してください。そして自分だけの表現方法をぜひ突き詰めていってください。

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