freeeとMFクラウドの機能比較!経営者におすすめはどっち?

freeeとMFクラウドの機能比較!経営者におすすめはどっち?

そろそろ確定申告の季節ですが、個人事業主の方は会計帳簿を整理して事業所得を計算しなければなりません。最近はクラウド会計と呼ばれる会計ソフトがシェアを大きく伸ばしつつあります。

クラウド会計ソフトは「簿記を知らなくてもカンタンに帳簿が作成できる!!」の触れ込み(カンタンに処理できるがゆえに簿記の知識がないと混乱するかもしれません)の他に、会計データのやり取りをする必要がなく、いつでもどこでも顧問先と税理士で同じデータを共有できることが大きな利点です。筆者は税理士として顧問先を抱えておりますが、その利点ゆえにクラウド会計ソフトのみを利用しています。

今回はクラウド会計の人気2大ソフトである「freee」と「MFクラウド」を比較してみたいと思います。とはいえ、それぞれの詳細な使い方はホームページや他のブログ記事でもすでに沢山紹介されていますから、今回は会計の成果物を経営にどう活かすことができるか、そして、クラウド会計のファイナンス機能の今後についてコメントしていきたいと思います。

事業者が意識すべき経営情報

会計は確定申告のためだけに行うわけではありません。そこにはどんなに小さい事業者であっても経営に役立つ情報が沢山詰まっています。 事業主の方にいつも気にしてもらいたいおすすめの経営情報は以下の通りです。

①今年の利益の見通しを行う。
②無駄な経費は何なのかの当たりをつける。
③入金予定や支払予定を把握する。

これらの項目がいかにスムーズに見ることができるか、freee、MFクラウドそれぞれの使い方について比較していきます。

今年の利益の見通しを行う

個人事業主であれば11月ぐらいから、法人であれば決算の2ヶ月前ぐらいから今年の利益がどれぐらいになりそうか見通しを立てておくことをおすすめします。これはその次の年度の計画を立てるためにも、そして節税対策のためにも重要なことです。 しばしば決算期が過ぎてから税金がなんとかならないか相談されることがありますが、そのタイミングだと対応できることはあまりありません。年度が終わる前であれば来年度に購入するつもりのものを前倒しで購入したり、小規模企業共済に加入したり、個人事業主の方であればふるさと納税を限度額を見ながら行ったりと節税対策のレパートリーは増えます。

利益の見通しを立てるためには、それぞれのソフトにある月次損益推移の機能を活用します。直前月までの損益に残りの月の損益予想(推移と足許の感触からだいたい予想できると思います)を合計すれば年度の損益予想となります。

freeeではメニューの「レポート」-「月次推移」から、MFクラウドではメニューの「会計帳簿」ー「推移表」から見ることができます。基本的な見た目は双方とも変わりませんが、それぞれ以下の特徴があります。

freee:表示できるのは月単位のみ(範囲指定は可能)。金額をクリックすればその内訳にドリルダウン、編集することが可能。

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MFクラウド:月単位だけでなく四半期、半期、年次での表示が可能。金額をクリックすればその内訳にドリルダウン、編集することが可能。

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どちらもCSVファイルにエクスポートができますので、その後の加工もしやすいです。

無駄な経費は何なのか当たりをつける

月次損益推移を日頃からまめにチェックすることで、思ったよりも多額に使っている経費やその逆に気づくことができますし、特定の項目をもう少し詳細に分析したい場合、freeeでは「集計表」(メニュー「レポート」-「集計表」)が便利です。 縦軸と横軸で年月、勘定科目、取引先、品目、部門といった項目毎に集計することができます。Excelのピボットテーブルをイメージしていただければ分かりやすいかと思います。一方MFクラウドには部門別にしか見ることができません(メニュー「会計帳簿」ー「部門別集計表」)。

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入金予定や支払予定を把握する

銀行口座に有り余るほどの資金があるような大企業なら話は別ですが、通常は資金繰りは気になるところ。入金予定日になっても振込がない場合、すぐに入金がまだの旨を相手に伝えることですぐに支払ってもらえたり(たいていの場合支払えないのではなく支払自体を忘れている)、次回から催促されるので優先的に払ってもらえることがあります。

支払予定も重要で、外部への支払がルーズな事業者はビジネスの信用を失いかねませんし、やはり人情としてキチンとお金を払ってくれる事業者には優先して対応したくなるものです。

この場合は、freeeでは「売掛レポート」「買掛レポート」(いずれもメニュー「レポート」から閲覧可能)、MFクラウドでは「得意先レポート」「仕入先レポート」(いずれもメニュー「レポート」から閲覧可能)を使います。

freeeは取引先毎に発生月と残高が表になったものと決済予定日毎の取引一覧が、MFクラウドは取引先毎に前月残高、当月発生、当月入金、当月残高が表になったものと当月発生の取引毎の内訳が表示されます。資金繰り予想という観点からは決済予定日毎の集計ができるfreeeの方が便利です。

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クラウド会計の今後

クラウド会計はフィンテックの1つとして考えられており、最近ではクラウド会計のデータを銀行と連携し、融資手続の簡略化や審査期間の短縮が図られています。freeeもMFクラウドもそれぞれ銀行と提携しそのようなサービスを開始しています。

ただし、現時点においては融資条件は金額によって画一的なものでしかなく、商品性はカードローンと大差はありません。今後AI等の発達により、連携したデータを分析し、事業者毎の融資条件(融資額、金利、期間、返済条件など)が提示されるようになれば商品性は一気に高まることと思います。

freeeのプレスリリース
MFクラウドのプレスリリース

また、資金調達の点から筆者が期待することとして、クラウド会計では銀行口座の連携により、ある取引先に対する取引履歴とその入金状況が蓄積されています。これを使って、手形割引やファクタリングのような金融手段を作り出すことができれば、大企業(貸倒れの心配はないが入金まで時間がかかることが多い)と取引している事業者にとってとても助かるのではないでしょうか。

このようにクラウド会計は単に帳簿をつけるための道具ではなく、今後その機能は大きく拡張していくでしょうし、その使い方によってみなさんの事業の経営にとって右腕のような存在になりえます。是非積極的に使ってみてください。

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